Lecture 3:
一般的なリーダーから効果的なリーダーへ
Lecture Content
この三つのセットを通して、皆さんは一般的なリーダーから、効果的なリーダーになっていくための原則を学ぶことができます。
一つ確認です。では効果的というのはどういうことなんでしょうか。
7つの習慣の原題は The Seven Habits of Highly Effective People という風に言っています。
Effective、つまり効果性が高い方々の七つの習慣なのです。
この効果性は七つの習慣の中でこのように定義されています。それは「望む結果を得続けることができている状態」。これが効果性です。
望む結果を得続けている、短期的に得るのではなく、私たちが望む結果というものを続ける状態が生まれている。これが「効果性が発揮できている状態」だという風に提唱しています。
このようなリーダーを目指していきましょう。
もう一つ、7つの習慣から押さえておきたい原則があります。それは効果性の原則という風に題打たれた原則です。
7つの習慣の中では「P/PCバランス」という名前が付けられています。Pというのは、私たちが望む結果です。そしてPCというのは、私たちが望む結果を得る能力です。
この望む結果と望む結果を得る能力のバランスを保つことによって、私たちが得たい結果というものを得続けていく。
もし「キー」「プロダクション」、これだけは私たちが望み続けるのであるならば、短期的に成果を得ることができるかもしれませんが、長期にわたって真の効果性を発揮することはできません。長期にわたって真の効果性を発揮するためには「PC〜プロダクションケイパビリティ」となっている私たちの望む結果を生み出す能力というものも、同時に発揮する必要があります
このPとPCを、両方バランスを取りながら業務活動を行ったり、そして人材の育成や、お客様との信頼関係を築く。このような事柄を続けることによって、効果性が高いリーダーとなるこことが出来ます。
是非、この効果性の原則というものをベースに置きながら、このプログラムをご覧になっていただきたいと思います。
組織においても同様です。
マネージャーやリーダーの立場になると、チームとしての結果、チームとしての能力を開発し持たなければなりません。チームの中で相乗効果を発揮する、あるいはチームとして顧客やパートナーと良好な人間関係を築くという「P」。成果を得るためには、どのような「PC」成果を生み出す能力が必要でしょうか?
何があれば、相乗効果という黄金の卵を産むことができるのでしょう。
コヴィー博士は相互依存における効果について、人との活発なコミュニケーションによって生み出される相乗効果であると述べています。
つまり相乗効果というPを得るには、活発なコミュニケーションというPCが必要になるということです。
私たちが何かを作るのと同じように、人間関係においても私たちが人間関係に対して、何かを働きかけない限り何も生まれません。
例えば、上司との間に信頼関係を築こうと思えば、上司の期待以上のアウトプットを出すこと、誠実に対応すること、約束を守ることなど、様々なことをきちんと実行しなければなりません。
また、地域活動の中でイベントなどをうまくやり遂げようと思えば、活発なコミュニケーションの中から、全員のニーズを深く理解し、献身的に貢献し続けなければなりません。
一般的なリーダーやマネージャーではなく、効果的なリーダーやマネージャーとなるためには、このようにチームとして長期的な成果を得続けることができるように、能力開発や信頼関係作りを怠ってはいけないのです。
一般的なリーダーと効果的なリーダーのパラダイムの違いを紹介しましょう。
一般的なリーダーが持っているよくあるパラダイムは、次のようなものではないでしょうか。
・この状況であればこの方法しかない
・他人の作ったシナリオに従う
・優先順位を決めずに何でも引き受ける
・私は部下をマネジメントしている
・定期的に彼らのパフォーマンスを評価している
・問題に取り込み急いで解決しようとする
・喜んで妥協しよう
・私が人材を募集し訓練しマネジメントし評価します
以上に対して、効果的なリーダーは次のようなパラダイムを持っています。
・どんな状況であっても解決できる方法は他にもある
・リーダーとして何を達成したいのか明確なビジョンを持っている
・計画性をもって最重要事項を実行する
・私は部下をマネジメントしていない
・期待することを理解させ、自分自身にマネジメントさせている
・時間を割いて本当の問題点を理解する
・もっと良い方法を見つけよう、それはあなたのやり方でも私のやり方でもないそれよりもっと良い方法だ
・私はチームメンバーの強さと熱意と能力とスピリットをもっと引き出します
これから具体的に、効果的なリーダーやマネージャーになるための7つの習慣を学んでいきましょう。