Lecture 88:
Y-004 人に対する呼称(1)
Instructor: カエルライフ
Lecture Content
日本語では人を呼ぶときに失礼にならないように「さん」や「様」などを付けて呼ぶことが多いですが、中国語では「さん」や「様」のように万人に通用するような表現はありません。
では具体的にどのようなものがあるか見てみましょう。
一般的に、中高年の年長者に対しては「老 Lǎo」+ 苗字 で呼びます。
例えば「老王 Lǎo wáng」「老张 Lǎo zhāng」「老赵 Lǎo zhào」のように呼びます。
一般的に年下の若い人に対しては「小 Xiǎo」+ 苗字 で呼びます。例えば「小王 Xiǎo wáng」「小张 Xiǎo zhāng」「小赵 Xiǎo zhào」のように呼びます。
一般的に、友人や子供に対してはフルネームで呼びます。例えば「王伟 Wáng wěi」「刘丽娟 Liúlìjuān」のように呼びます。
中国人の下の名前は、だいたい1音節か2音節です。二音節の方が中国人にとって響きが良く収まりも良いので、相手を呼ぶ時は2音節に整えて呼ぶことが多いです。
下の名前が2音節の場合はそのままで、1音節の時は人の名前の前に「小」をつけて呼びます。
さらに親密さを表す時は人の苗字から1字を取って、繰り返して呼ぶこともあります。例えば「小伟 Xiǎo wěi」「丽娟 Lì juān」「天乐 Tiān yuè」のように呼びます。
子供の場合は下の名前から一字を取って繰り返しにして、可愛らしく呼ぶことが多いです。
この2音節を好む習慣から中国人が日本人を呼ぶとき、親しみを込めて苗字か下の名前だけで呼ぶことが多いです。それは、日本人の名字が2音節のものが多いからであり、決して呼び捨てのつもりで読んでいるわけではありません