Lecture 15:
④オリエンタルブラックフラワー: 解説動画 その1
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あらかじめベースコートが塗ってあります。マットな黒いカラーです。これをまず、中指に塗っていきます。甘皮のところに付かないように、こういう濃いカラーは周りに、特に甘皮のところに付いてしまうとなかなか取れにくくなりますので、なるべく付かない方が後が楽です。
端もしっかりと塗れるようにコーティングします。そして、薬指です。薬指もムラにならないように、丁寧に塗っていきます。色々な黒があるんですが、このマットな一回でしっかりと色が付くようなものが、綺麗に楽に塗れます。
最後に親指を塗っていきます。はみ出してしまっても後で取れますので、しっかりと端まで塗れるようにしてください。これで一度塗りができました。
そして、もう一度、二度塗りをしていきます。少し表面が乾いてからの方が、二度塗りは良いです。先ほど、塗りきれなかったところをしっかりと塗っていくような感じで、塗りながらムラを取っていきます。
たくさんはみ出してしまったものは、オレンジスティックで少し取っておくと、後の修正が楽です。先ほど、塗りきれなかったところを塗るのと同時に、ムラも取っていきます。黒いものだったり、真っ赤だったり、本当に色素が強いものは皮膚に付いて取っても残ってしまうものがあるので、もし、結構はみ出してしまったなと思ったら、この時点で取っといてあげると皮膚に色が移らずによいと思います。
そして、親指です。丁寧に塗れていないところも確認しながら、筆を動かしていきます。甘皮の部分もなるべくまっすぐに、ギザギザにならないように、ボトルの口で筆を整えてから塗っていきます。
フチも色が剥げないように、そして、はみ出してしまったところを少し修正しておきます。
黒いベースが塗りあがりました。この表面が乾いてから、今度はアクリル絵の具を使って、ペイントに入ります。またパレットの上に、赤のカラーと薄いピンク、そしてホワイトの3色を使っていきます。筆なんですが、筆は色々な細い筆、色々あると思うんですけれども、このような感じの平筆で、四角いスクエアのタイプを今回は使っていきます。
先端の方に赤と白、このような感じで右と左に違う色をつけて、少しぼかします。そうすると、一筆塗ると、赤から白にグラデーションのように見えてきます。筆でぼかして、黒の上にお花を描いていきます。これも筆の先を、お水でたっぷり濡らしてしまってから、お花を描くと薄くなってしまうので、なるべく新しい綺麗な絵の具を使ってあげると、このようにくっきりとお花が描けます。
聞いたことがあるか分からないですが、トールペイントとい記法がありまして、トールペイントもこの方法でやっているんですが、筆の中でグラデーションを作って、お花を描いていく技法です。
筆も一回一回洗わずに、赤・白・ピンクと、花びらを一枚一枚描いていきます。白を多くしたかったら、後で白を足すこともできますし、ピンクだけだったらピンクの方を筆に傾けて、ピンクだけを足していくという風にもできますので、筆をこのような感じで、立てたり、横にしたりしていくと色々なカラーが出てきます。
このような感じでお花を描いていきます。はじめに、すごく難しいかもしれないのですが、これは筆の中で二色のグラデーションができれば、お花の感じはどんなお花でも描くことができますので、これは、一枚一枚花びらが見えるように描いています。少しはみ出してしまっても、後で除光液でコットンで取ることができますので、まず、お花を一気に描いてしまいましょう。
逆側です。この上にラインシールを貼っていきますので、本当にお花だけ見せたい場合でしたら、綺麗な形がくっきりと出るように、お花を描いてもいいんですが、この上にラインシールが乗りますので、そこまで気を使ってお花の形に作らなくても、ぼんやり色々な色の花びらができれば大丈夫です。このような感じです。
薬指にいきます。このように筆の、同じ一本でもピンクと白、そして白だけ乗せたかったら白いとんがった筆の部分を使うという風に、筆一本で色々な表情が出ますので、これをあんまり考えて花びらを描いていると、途中で分からなくなってしまうので、本当にランダムに置いていって大丈夫です。
この技法で、本当に綺麗なバラを作ることができたり、チューリップを描くことができたり、色々なお花が描くことができますので、最初に、このトールペイントの方式の絵の具の付け方を覚えておくと、色々な応用ができます。
今、黒の上にお花を描いていますが、黒の上にこのような白とかピンクとかのお花がくると、すごくお花が浮き立って見えると思います。ただ、ちょっと黒いネイルをするのは抵抗がある方でしたら、もっと薄い色で上にお花を描いてあげても可愛く仕上がります。
ただ、黒とピンクと白のくっきりとした感じが出るのが、コントラストが出てとても華やかにもなりますので、もし手で黒を付けるのがちょっと抵抗があるなっていう方でしたら、足(ペディキュア)の方で試されても、すごく可愛く仕上がります。
黒ベースにこのようなお花を描いてあげると、着物を着た時のネイルにも応用することができます。少し「和」っぽく、黒に赤がたくさん入ってるネイルをすると、「和」っぽく仕上がったりもしますので、皆さんも、和服を着る時があった時は、黒ベースを使ってあげても良いと思います。
そして、最後の親指です。これも全部、同じ場所にお花があるというよりは、少し指と指で違った場所に置いてあげた方が、ランダム感が出てアート感が、より増します。親指は大きいですので、ちょっと大きめなお花を先端に入れてます。
花びらを一枚一枚描いていきます。これが全部、花びらがくっついてしまうと、お花っぽく見えなかったりしますので、お花の花びらの輪郭がしっかりと出るように、花びらの輪郭の外側ではなくて、内側は色が少し違ったように、ピンクの隣に同じピンクがこないようにしてあげると、この中の綺麗なグラデ感も出てきます。
これで、お花が描き終わりました。