Lecture 9:
Ruby言語の概要
Lecture Content
それではRuby言語の基礎について学んで行きましょう。まずRuby言語というのはプログラミング言語のひとつです。
さらにプログラミング言語の中でもスクリプト言語と呼ばれていて、実行時にコンピューターが理解しやすい形に変換をします。
Rubyの場合はバージョン1.9以降はバイトコードの形に変換されます。一旦Rubyのコードをバーチャルマシン上で動くコードに変換して、さらにそのバーチャルマシンが受けたコードが理解できる形にバイナリーコードに変換されるという、実行の手順を踏んでいます。
ただし、ユーザーはその部分は気にする必要がなくて、Rubyでプログラムを書いて Ruby コマンドを呼び出したりすると、それが自動的にバイトコードに変換されて、実行される、という風になっています。昔のバージョン1.8から1.9、2.0と進化しても使い方は一緒です。
それからRuby自体は日本人の「まつもと ゆきひろ」さんが開発をしてますので、非常には日本語のリソースが多いため、日本人に人気があります。
それから、Rubyの最大の技術的な特徴として、全てのデータとか命令を、オブジェクトの変数またはメソッドとして扱うという特徴がありますので、非常に綺麗なコードが書けます。
次に Ruby の実行スタイルですけども、一番簡単なのはテキストファイルにRubyの命令を書いて、そして.rbという拡張子を付けて保存して、そして Ruby コマンドで実行します。
実行するというのはパソコン上であればターミナルやそれからコマンドプロンプト上からRuby コマンドを実行します。
2番目が対話式の実行です。これは Interactive Ruby irbマンドを使うと、ターミナルやコマンドプロンプト上で対話的、つまり、入力して Enter キーを押すとプログラムが実行されるという形で、Rubyのコードを動かすことができます。
それから3番目はサーバ上で実行すると方法で、2つのスタイルがあります。
1つは Ruby のプログラムをサーバに置いて、それを実行するという方法があります。
これは1番と似ています。
そしてRuby on Railsではこの前者の HTMLファイルに Ruby のコードを埋め込むという形を使って様々な処理を記述していきます。
最後に4番目が、スマホアプリやデスクトップアプリと書いてますけども、例えば Ruby Motion それからまた JRuby などを使うとスマホ上で動くアプリケーションやOSXやWindows上で動くようなデスクトップのアプリケーションを作ることもできます。
今回はこの4つの中の1番目それから3番目の、テキストファイルに書いて実行する方法と、 HTML 中に<% %>という記号を使って Ruby のコードを Webページに埋め込んでいく処理について学んでいきます。