Lecture 6:
1〜4小節
Lecture Content
「アルハンブラの思い出」の演奏アドバイスをご覧いただければと思います。
まず、冒頭から4小節のところなのですが、このように書いています。
左をかなり拡張させる必要があるのでしっかり広げて押さえましょう。
一番最初の押さえなのですが、これが結構広がります。注意をしていただきたいのは、なるべくフレットの近くを押さえてあげるということです。
人差し指…左手の1番の指、4番、それから3番の指、でそれがしっかりと広がっているということ、そしてこのフレッドの近くを押さえるということが大事です。
フレットの上に乗っからないようにしましょう。これがとても大事なことです。
そして、もう一つ大事なことなのですが、次に押さえる指を置いておくということです。これは、この2番の指のことなんですけれども、次の押さえで2番の指をすぐ使います。この場合ですと、2弦の4フレットに2番の指を置いておく、ということですね。このようにして、まず指を置いておきましょう。
もう一つ大切なことは、演奏アドバイスに書いてありますけれども、弾く順番に押さえていき、すべて一度に押さえる必要はないことに注意しましょう。
これは、トレモロというのは、ご存知のように順番 に pami 弾いていますから、右手が弾く時に順番に音が押さえられてさえいれば、左手で押さえられてさえいれば、音は出るということです。
もちろん、全部いっぺんに押さえられればそれに越したことはないのですが、どうしても全部を押さえようとして、却って演奏が不安定になってしまうということもありますので、なるべくそういう風にならないようにしましょうという意味で、順番に押さえてさえいけば間に合うんだなぁと思うと、少し気持ちの上でも楽になりますので、そのように考えといていただければと思います。
具体的にこれはこういう感じになります。
一番の指でを押さえて弾いています。それから順番に押さえてから、ここもここも押さえて弾きながら、4弦の2フレットを弾きながら、そしてまた戻ってきます。
全部押さえて行かなければいけないというのではなくて、一本ずつです置いていければ OK です。
それともう一つ、どのフレーズも原則的にクレッシェンド、デクレッシェンドで最後はラレンタンド気味にゆっくり弾きましょうと書いてあります。
クレッシェンド、デクレッシェンド…だんだん大きくして、そして最後の方はまた静かになっていくということです。
クレッシェンドして、そしてまたデクレッシェンドして、そして最後はラレンタンド気味です。
ラレンタンドとはリタルダンドに似てますけれども、 リタルダントの場合はどちらかと言うと「ゆっくりしたくないけれども、ゆっくりしていく」リタルダンドという感じです。
それに対してラレンタンドは自主的に「自分の意図を持って遅くしていく」というものがラレンタンドというニュアンスなのではないかと言われています。