Lecture 1:
「働く」をもっと良くするために
Lecture Content
Googleでマーケティング部に所属しております田原です。
私は「Grow with Google」という、様々な人のスキルやビジネスの成長に役立つ無料のトレーニングや、イベントを行う取り組みを担当しています。
皆さんに最初に見て頂きたいのはこの数字です。
日本では、出産を機に仕事を辞める女性が46.9%です。そして、長時間労働の割合についても諸外国と比較すると、およそ20%と高い割合となっています。
このような状況なので、ワーク・ライフ・バランスの希望と現実があっていないと感じる方も、6割となっています。
では、「働く」をもっと良くするには、どのようなものが必要なのでしょうか。
それぞれの企業に置かれている環境業種や規模などによって、ベストな働き方は異なりますが、Googleでは「テクノロジーとオペレーション」「カルチャー」という領域に取り組むことが重要だと考えています。
一つ目のポイントは「テクノロジーとオペレーション」です。
テクノロジーとオペレーションを整備することで、効率がアップするということはもちろん、いつでもどこでも主体的に仕事に取り組むことができます。そして、管理されるのではなく、自ら自分の仕事をマネジメントするという自律性につながります。
二つ目のポイントは「カルチャー」です。
Googleでは「イノベーションは、一人の天才から生まれるのではない。チームで産む」と捉えています。イノベーションは、多様な人材で構成されるチームの力を最大化してこそ生まれる。そのためには、そうした多様な人材が自律的に働き、ポテンシャルを発揮できるカルチャーが重要です。
本講座では以上をふまえ「テクノロジーとオペレーションで働き方を変える」「イノベーションを加速するカルチャーを育む」という二つの観点で「働く」をもっと良くする方法について学びます。
次からの第2章では、テクノロジーとオペレーションで働き方を変える方法を学びます。
まずGoogleがパートナー企業と取り組んだ、テクノロジーを活用した働き方の実証実験の事例をご紹介します。
そしてその知見をもとに「具体的に何をすれば成果が上がるのか」「会議の無駄を減らす」「決めた時間に帰る」「職場以外で仕事をする」をテーマに学びます。
学習編では、働き方を変えるために必要な基礎知識を学びます。実践編では、主にプラウドやカレンダーなど、今すぐ無料で使えるツールを活用した具体的な実践方法や、ポイントをご紹介します。
そして第3章では、イノベーションを生む組織チームになるためにはどのようにカルチャーを育めば良いのか、具体的なプロセスを学んでいきます。
学習編ではGoogleの人事関連の知見と成果などの予備知識を学び、実践編ではそれらの知見に基づいた、どんな組織やチームでもカスタマイズしてご活用いただける無料のツールと、その使い方をご紹介します。
それでは早速始めていきましょう