Lecture 23:
Eclipseでコードを書いてみよう
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それでは、いよいよEclipseを使って Java のプログラムを書いていきましょう。
まず、Eclipseの ワークベンチからプロジェクトの追加をしていきます。一番左上のアイコンクリックすると、「新規」の「ウィザードを選択」というメニューが出てきます。
そこで、 「Java プロジェクト」を選択し「次へ」をクリックしましょう。そうすると、「新規Java プロジェクト」という設定画面が出てきて、「プロジェクト名」を入れることができます。今回は、例えば「SampleProject」という名称を入れましょう。
そうすると、Eclipse の起動時に指定をしたワークスペースの下に「SampleProject」というフォルダが作成されます。
そして、次にJavaの実行環境を選択したり、また、「プロジェクト・レイアウト」を選択する画面が出てきます。特に制限がなければ、デフォルト設定のままで「完了」をクリックしましょう。
そして、「Javaパースペクティブに関連付けられます。」という確認画面が出ますが、ここでは一旦「はい」をクリックしましょう。そうすると、今、「パッケージエクスプローラー」という左側の画面の中に「SampleProject」というフォルダが見えています。
次に、この「SampleProject」のフォルダの中にソースコードを作成していきます。
今度は、新規のメニュー中から「クラス」を選択していきます。そうすると、これから作成するソースコードの各種設定を指定することができるようになります。今、プロジェクト名は指定してあるので、ソースコードの保存場所は「SampleProject/src」というフォルダに設定されています。
そして、次に「パッケージ」と言いまして、これから作成するプログラムを、後で他のプログラムから参照するために、識別子をつけます。そして、識別子には通常、会社や組織のドメイン名に、例えば私の場合ですと「learningdesign.jp」というドメイン名を使っていますので、例えば「jp.lerningdesign.javastudy」というパッケージ名をつけて、他のプログラムから後ほど呼べるようにしておきます。
次にクラスの「名前」を指定しますが、例えば、今は、「Sample」と言うクラス名を指定しましょう。そして、これから作るのは、最初にテキストエディタで作成した「Hello world」 と同じ構成のプログラムを作ってきますので、このプログラムを「public static void main(String[] args)」という返り値を待たないクラスとして生成をしていきます。
ですので、このパッケージ名とクラス名、また、このメソッドスタブの設定のところのチェックを入れたら、「完了」をクリックしましょう。
そうすると、「SampleProject」の中の「src」フォルダの中に「Sample.java」と言うクラスファイルのテンプレートが生成されます。真ん中の領域に表示されているのが、Java のソースコードで、「Sample. Java」という名前が表示されて、そして先ほど設定したパッケージの名称が一行目「package jp.lerningdesign.javastudy」という名前で宣言されています。
これは、一番最初に記述したソースコードには含まれていませんでした。そして、次の行で「public class Sample」これから「Sample」というクラスのソースコードを書きますよ、という宣言です。
さらにその中に、「public static void main(String[] args)」という宣言をして、これは「public」というのは、他のプログラムから呼び出すことができますよ、という宣言です。
そして「/」が二つ並んでるところは、コメントのところで学習したように、プログラムの命令としては認識されず、人間がソースコードを解読するためのコメントとして扱われます。
そして、ここから、最初にテキストエディタで記述したように、皆さんが実行したい処理を書いていきます。例えば、「Hello world」プログラムを少し改良して「System.out.println("Hello Eclipse!")」と書いてみましょう。
今、ご覧いただいてるように、例えば、「(」を入力すると一番最後にも「)」が入力されたり、また、「"」を入れると、最後の「"」も自動で入力されたり、というように皆さんの開発が楽になるようなツールが、色々とEclipseには付いています。
そして文法上の間違いがある場合には、「×」印が付いてますが、例えば、今書いているプログラムの中では「;」がありません。ですので、「;」を入力してあげると、エラー表示が消えました。
このようにして、様々なクラスの定義を楽にしたり、また、カーソルを移動していくと、カーソルが重なっている関数の使用を表示してくれますので、一つ一つのAPI 、関数の使用を手動で調べることをしなくても済むようになりますので、より早く正確にプログラムを作ることができるようになります。
さて、ここまでソースコードを入力したら、今度は実行をしていきます。最初のセクションで練習をした時には、テキストエディタでソースコードを書いて保存した後に、コマンドプロンプトやターミナルを立ち上げて、 Javaコンパイラーを実行し、そして、Javaコマンドでクラスファイルを呼び出しました。しかし 、Eclipse を使うと、同じ画面上から、ソースコードのコンパイルを行って、そして、実行までを自動化することができます。
このプログラムを実行するには、一番上の様々なアイコンが並んでいますが、左から5つめの「実行」というアイコンをクリックします。
すると、「保管するリソースを選択してください」と聞いてきますので、選択します。さらに、実行前に「常に起動前にリソースを保管する」という確認メニューがあるので、チェックボックスにチェックを入れておくと、今後、自動的にソースが保存されるようになります。そして 「OK」をクリックすると、ターミナルやコマンドプロンプトの代わりに、画面の一番下の方に「コンソール」という領域がありまして、そこにこのプログラムの実行結果が表示されます。
例えば、現在の場合ですと、このように「Hello Eclipse!」いう命令が出ています。
そして、更にこれを編集して、違うメッセージを出してみましょう。例えば、これを日本語で「System.out.println("こんにちは、エクリプス!")」と入れて、また実行ボタンをクリックしましょう。
そうすると、ソースコードの保存と実行が、順番に行われて、このように実行結果が変わってきます。
今、ご覧頂いたように、 Eclipse を使うとソースコードの記述や様々な使用の参照、エラーの指摘、また、クラスファイルの生成と実行までを同じウィンドウの中から実行できますので、非常に高速に効率よく、プログラムを書くことができるようになります。