Lecture 21:
エチュード(ソル)
Lecture Content
ソルのエチュードです。
演奏アドバイスに「この曲の前半はpure tone 3の6ページで既に行っています」とあります。コースの2番目に既にこの曲はありまして、前半だけ短調の部分が来ています。
16小節までの部分はもうすでに一回弾いていますので、なんか聞き覚えがあるなとも思うかもしれません。今回は全曲を通して演奏してみましょう。
演奏のポイントというところで、音をつなげて滑らかに演奏できるように注意深く音を聞きながら演奏しましょうとあります。これはの前回と同じで、なるべく音をつなげてあげます。
この曲も同じなのですが、やはり4小節で一つのフレーズの単位になっていますので、そう言ったフレーズというものを意識しながら弾いていかれるといいと思います。
次に、ソルの作品は宇宙が広いと言われます。後半の長調は伸びやかに広さを意識して演奏しましょう。反対に単調な部分は、狭い空間に入って行く感じを意識して演奏しましょう、と言っています。
前回のpure tone book3では言っていませんが、短調の場合は狭い空間に入って感じ、迷路のようなところに入っていくようなイメージです。必ずしもそれは固定されたイメージではありませんが、私の考えでは、そんなイメージで弾いていただくと良いのではと思います。
反対に後半は、長調で広い所にこう出ていくかのような、広がりを持たせた演奏です。そういったことを感じながら演奏していただければいいなと思います。
長調は冒頭だけ聴くとこんな感じになっています。
こんな感じでガラリと変わった感じになっていますので、短調と長調のこの対比をしっかりと表現してあげたいということです。
繰り返しがたくさんありますので、その繰り返しのときに強弱をつけたりということは、従来と同じように行っていただければと思います。
そんなことに注意して、練習してみてください。